マクロを始めるモチベーション
関数だけでもある程度のことはできますが、マクロを使えるようになるとExcelでできる幅はかなり広がります。
実際私が業務で使う中でも、以下のようなことを行っています。
- 取得したデータ、ログの収集と自動解析
- パラメータの比較・管理
- 設計基準判定ツール
- チーム内のタスク管理とリマインド
何でもかんでもマクロにした方が良い訳ではないので、どういうときに関数とマクロを使い分けた方が良いのかは今後話したいと思いますが、まずは自分が普段行う業務の中であまり頭を使わなくても定型の動きをすることがあればそれをマクロ化してみることをお勧めします。
最初はマクロを作るのに時間がかかって、いつも通りに手を動かした方が早い時期がありますができることが増えてくると例えば2時間以上の簡単な手作業を行うExcel業務であれば30分でマクロを作ってしまおうかと考えることもできるようになります。
少しずつでも覚えていけば、同じことを行う業務時間は減ってこなす量が増えていくように効率化できますので、ぜひチャレンジしてみてください。
マクロの始め方
今回はマクロを始める導入部分について説明します。
まずは新規ファイルを開いて、マクロ有効ブックとして保存します。
ファイル保存画面の下の方にファイルの種類を選ぶ箇所がありますので、そこで「Excel マクロ友好ブック(*.xlsm)」を選択して保存します。
既に.xlsx形式で保存しているファイルがあってそれをマクロ有効にしたいときは、同様に名前を付けて保存で.xlsm形式で別に保存します。
今度はリボンにマクロ関連の情報を出します。
オプション画面で、下記のように「リボンのユーザー設定」を開いて「開発」のところにチェックを入れてください。
これでリボンに開発タブが表示されますので、「Visual Basic」を開きます。
これがマクロを編集するエディタ画面ですが、最初にプログラムファイルを作成します。
下記のようにプロジェクト画面から、今開いているExcelファイルを右クリックして「挿入」→「標準モジュール」を選んでください。
そうするとこのように「Module1」が作成されます。
これをダブルクリックして開くと、右側にコードを書く余白画面が出ると思います。
マクロを書いてみる
そこに動かしたい内容を書いていきますが、まずはプログラムの単位を一つ作ります。
下のように書いてみてください。
ワークシートに戻ってAlt+F8を押すとマクロ名が表示されますが、今作った「test」が表示されていると思います。複数のマクロがある場合は、それらがリストで表示されます。
今回はセルに入力して文字と塗りつぶしの色を変えるところまでしたいと思います。
内容がよく分からないかもしれませんが、先程の続きに下記のように入力してみてください。
書き終わったら、F8でステップごとに実行しながらワークシートを見てみてください。
1回押すごとに1行ずつハイライトされて、次の行にハイライトしたときに前のハイライトした処理が実行されます。
これで各行で何をしているのかが分かったと思います。
- セルA1に「test」と入力
- セルA1のフォント色を青に変更
- セルA1の塗りつぶし色を緑に変更
- メッセージボックスで「完了」と表示
今回はここまでになります。
あまり大した内容ではないと思われるかもしれませんが、この内容と繰り返しや条件文を組み合わせるだけでできることはかなり広がります。
今後そちらの内容も紹介していきたいと思います。
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